K.H.さんの小論文を、許可を得て掲載します。(23/11/26更新)


「合宿の意義」

 合宿は、日頃、別の道場で稽古されて、なかなかお目にかかれない皆様と会える貴重な機会であると共に、 同じ宿に泊まり同じ飯を食べて過すことで気持ちが一つになり連帯感を感じます。 これは日頃の稽古では味わえない特別な場ですので、できるだけ参加するようにしています。 今回も久しぶりに会う方も多く、皆さん変わらずに元気で稽古されており、非常に嬉しかったです。


 今回の合宿では、朝6:30から朝稽古がおこなわれました。以前もおこなっていたと聞きましたが、私は初めての経験でした。 リラックスできるようラフな格好で良いとのことで、部屋着で参加しました。座禅を行い瞑想を行いました。 何も考えず無になろうと目をつぶっていると、耳からの音に鋭敏となり、外の虫の声が気になり始めました。 これはいかんと、半眼にしてみたところ、徐々に外の世界とは切り離された無の世界に感じられました。 他の方の中には、いろいろ感じ取られた方もいたようで、私はまだまだだなと感じました。 このような機会を得たことも、合宿の一つの意義だと思います。


 合宿はまた、審査の場でもあります。日頃の稽古の成果を昇級、昇段審査という形で審査して頂けるのを一つの励みになります。 今回、私は初段の審査を受けさせて頂きました。初段は合気道を始めた時の一つの目標でした。 他にも3名の方が昇級審査を受けられましたが、途中から私一人となり、広い道場の中、一人で審査を受けることとなり、緊張しながらも非常に気持ち良く楽しかったです。 途中から足がパンパンになってきましたが、ほぼ全員の方に受けをして頂き、5級から初段までのほぼ全ての技を披露させて頂きました。 気が付けば一時間ほど経っていました。 思うようにできなかった技もありましたが、日頃の成果を出し切れたと思い晴れ晴れとした気持ちとなりました。


 合宿を通して、気持ちの上でも技の上でも一つ上の段階に行けたのではないかと思いました。こういう気持ちになるのも、 合宿という普段では味わえないような特別な場にいたということからであり、それが合宿の意義かと思います。


 最後になりますが、稽古と審査をしていただいた鈴木師範をはじめ、合宿を執り行っていただいた幹事の方、稽古中に教えていただいた先輩方、 審査の受けをして頂いた皆さん、 合宿に参加した皆さん、ありがとうございました。 残念ながら、今回は参加できなかった皆様とは次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。


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