E.I.さんの感想文を、許可を得て掲載します。(23/12/29更新)


合同稽古で学ぶ「円」と「縁」

 23年12月2日、加賀スポーツセンターで合同稽古がおこなわれました。澄んだ青空と色づく木々が、合同稽古への気持ちを高め、 フレッシュな新メンバーとご家族の見学もふだんと違う刺激を与えてくれます。合同稽古では、技の練習の合間に、先生がいろいろな事を話されます。 今回は2つの話をもとに、合同稽古を振り返ります。


 【講話①】合気道の神髄とは?!
先生が以前お稽古をされる中で、大先生に「合気道の神髄は何ですか?」と質問したツワモノがいたそうです。「答えは何だと思いますか?」

 【講話②】相手のあたりをみる
合気道では、年齢・性別・体格・合気道の段/級の異なるメンバーが集まり、同じ技の稽古をします。 そういう時は、相手がどの程度の力・スピードでよいかを探りながら稽古を進めます。自分からもう少しゆっくりめでお願いします等伝えることも大切です。


 上記2つの話に共通することばが「えん」(円・縁)です。


 【講話①】の質問に対する答えは、「今やっている事」でした。例えば5級で学ぶ入身投げ、四方投げ、小手返し、呼吸法などの「円」を描く動きこそ、 合気道の基本であると。「円」を辞書で調べると、「まるい。かどがない。欠けたところがない。過不足なく十分である」とあります。今まで「円」をまるいと いう意味でしか捉えていませんでしたが、過不足なく十分である事とは、余計なものも足りないものもない状態(=無駄がなく合理的な状態)です。 よく先生から「回りすぎ」と言われますが、それは過剰な動きであり、合気道の基本である「円」を描く動きから見て、適切な動きができていないと指摘された事に ようやく気づきました。


 続いて、「縁」です。同じように辞書で調べると、「つながり。二つ以上のもののかかわり。ふち。物の本体のまわりの部分」とあります。合気道はひとりではできません。 技の習得も相手がいてこそ学ぶことができます。一緒に稽古できるのも「縁」であり、実際に手を合わせる(つながる)ことで、相手の力(存在)を感じ取り 自分がどう動くか考える。頭ではわかっているつもりでも、つい「自分がどう動くか」に気を取られ、相手の力を感じ取ることが疎かになりがちです。 今後は、特に注意して稽古に臨みたいと思います。


 最後に、ふたつのえん(円・縁)は、日々の生活でも大切なことであり、先生が「合気道を続ける事で、技の習得以上のものを得ることができる」とおっしゃった意味が 少しわかった気分になりました。(50代なので!)

 先生、みなさま、ありがとうございました。


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